[JCR] ダイセルの格付がA+ / 安定的に見直されました。

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16-D -0022
2016年 4 月 8日
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

株式会社ダイセル (証券コー ド:4202)

【据置】
長期発行体格付 A+
格付の見通し 安定的
債券格付 A+
■格付事由
(1) 酢酸系事業・製品に強みを有するスペシャリティケミカルメーカー。主力製品はタバコフィルター用アセ
テート・トウ(FT)、液晶フィルム用酢酸セルロース(TAC)、各種エンジニアリングプラスチック、自
動車エアバッグ用ガス発生装置(インフレータ)など多岐にわたる。インフレータではタカタのエアバッ
グ欠陥問題を受け、交換部品供給を実施している。この対応や米州市場での供給拡大を目的に、同地域に
おける第2生産拠点での量産を16年春から開始する予定である。
(2) プロセス生産型(素材製品)と組立加工型(インフレータ)の事業併営が特徴で、ニッチながら世界トッ
プクラスのシェアを誇る製品を複数抱えており、収益源は分散している。近年は利益率の上昇をともなっ
て収益水準が高まっている。円安や原材料価格の低下が追い風となった面はあるが、FT やインフレータ
などのグローバルでの需要増加に対応した生産能力増強、継続的な生産効率の向上といった取り組みによ
り、収益力が強化されている。また、収益・キャッシュフロー創出力の向上を背景に財務基盤の強化も進
んでいる。以上を踏まえて、格付を据え置き、見通しを安定的とした。外部環境が変化する中でも、安定
した収益を確保できるか注目していく。
(3) 16/3期営業利益は 600億円台となり、3期連続で過去最高益を更新したと見られる。FT を含む主力のセ
ルロースで200億円台後半の営業利益を確保したほか、その他の主要 3事業でも営業利益100億円超、同
利益率 10%超となったもようである。17/3 期は円安トレンドの反転や有機合成・合成樹脂におけるスプ
レッドの縮小などは懸念されるが、バランスのとれた収益構造、FT の底堅い需要、インフレータの販売
増などを踏まえれば、底堅い収益は維持できると JCRでは考えている。
(4) 16/3期第 3四半期末の財務諸指標は自己資本比率 59.3%、D ER0.24 倍となっており、財務基盤の強化が
着実に進んでいる。自己資本は期間利益の蓄積により、直近ボトムの 09/3 期末 1,888億円(同比率
42.3%)から 16/3期第 3四半期末 3,415億円まで増加した。今後は成長投資の拡大で、投資支出の増加
が予想される。ただ、キャッシュフロー創出力も向上しており、財務安定性は引き続き高まっていく公算
が大きい。
(担当)藤田 剛志・川越 広志
■格付対象
発行体:株式会社ダイセル
【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A+ 安定的

対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第8回無担保社債(社債間限定同順
位特約付) 100億円 2009年12月10日 2019年12月10日 1.69% A+
第9回無担保社債(社債間限定同順
位特約付) 100億円 2013年9月13日 2018年9月13日 0.412% A+
第10回無担保社債(社債間限定同
順位特約付) 100億円 2013年9月13日 2023年9月13日 1.05% A+

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http://www.jcr.co.jp

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2016年 4月5日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:藤田 剛志
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCRのホームページ(http://www.jcr.co.jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCRのホームページ(http://www.jcr.co.jp)の「格付方針等」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「化学」(2012年3月26日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社ダイセル
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCRの現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCRが格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCRは、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationaly Recognized Statistical Rating O rganization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の 4クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-
7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は JCRのホームページの“Rating Information”(http://www.jcr.co.jp/english/top_cont/rat_info01.php)
に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先
情報サービス部 T EL:03-3544-7013 FAX:03-3544-7026

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