[JCR] 釜山銀行の格付がA / 安定的に見直されました。

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JCRの最新格付けニュースを配信します。

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15-I-0060
2015年 12月 25日
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

釜山銀行 (証券コー ド:-)

【据置】
外貨建長期発行体格付 A
格付の見通し 安定的
債券格付 A
■格付事由
(1) 韓国第2の都市、釜山市に本店を置く地方銀行。14年末の総資産は 46兆ウォン(約 4.7兆円)と韓国の
地銀で最大である。当行を中核とする BNK ファイナンシャルグループ傘下には、証券や消費者金融など
の非銀行子会社のほか、14 年10月に買収した慶南銀行(釜山近郊の慶尚南道を本拠とする地銀)も擁し、
グループ連結純利益に占める当行シェアは 5割超となっている。格付は、釜山における堅固な事業基盤、
比較的高い収益力、良好な資産の質、相応の資本水準を主に反映している。他方、限られた地域に事業基
盤が集中していることや、韓国の他の銀行と同様に市場性調達に依存した外貨調達構造などが格付の制約
要因となっている。低金利の継続や地元の輸出産業の業況悪化など事業環境は厳しいが、堅固な事業基盤
や良好な資産の質を背景に今後も一定の最終利益を確保していくことが可能と考えられる。16年 1月に
は増資が計画されており、慶南銀行の買収に伴い低下した資本水準の改善も見込まれる。当行の格付には
グループの信用力が反映されているため、慶南銀行が取り組んでいる収益力およびリスク管理の強化の進
捗も注目ポイントとなる。
(2) 釜山市およびその近隣の慶尚南道、蔚山市を主な営業地盤とし、預貸の 7割超を釜山が占める。釜山では
預貸金とも 3 割前後のトップシェアを維持しているほか、慶尚南道と蔚山でも 7~8%の貸出シェアを有
する。中小企業との取引に強みがあり、造船や自動車部品といった地元の主要産業をはじめ顧客層の裾野
も広い。足元の地元経済は造船業の不振など製造業の業況が芳しくないが、旺盛な不動産需要の取り込み
や成長分野に特化した新商品の投入などにより貸出残高は企業、個人向けとも堅調に増加している。特に
14 年8月に LT V 規制が緩和された影響もあり住宅ローンの伸びが顕著である。グループでみると、慶南
銀行の買収により慶尚南道や蔚山の営業基盤が大幅に拡充され、製造業を中心とする中小企業取引に厚み
がもたらされた。B K FNG は当面 2行体制を維持し、案件協業などを通じて収益力を高めていく方針であ
る。
(3) 利ざやの厚い中小企業向けの貸出が多いことなどから純金利マージンは 15 年 9月末で 2.3%と比較的高
く、経費率も抑えられている。利ざやの縮小が続く中で引当前営業利益などで見た基礎的な収益力は低下
傾向にあるものの、国内他行比では高い水準を維持しており、今後も与信費用を吸収するだけのトップラ
イン収益を安定的に確保できるとみている。15/12期第 3四半期までの収益動向をみると、利ざやの縮小
を貸出残高増が相殺し純金利収入は前年比横ばいを確保したが、経費の増加から引当前営業利益は小幅減
少となった。当行は収益力低下を抑制するため低コスト預金の増強を図っており、残高を順調に積み上げ
ているものの、貸出金利の低下を完全に相殺するまでには至っていない。グループ連結でみると、慶南銀
行において、当行に見劣りする預貸業務の収益力が各種施策により低金利環境下でも改善しつつある点は
評価できるが、こうした取り組みがグループの収益力強化につなげられるか JCRでは注目している。
(4) 15 年 9月末の不良債権比率、要注意以下比率はそれぞれ 1.01%、2.45%と低く、与信費用も収益対比管
理可能な水準で推移している。業況の厳しい造船業向けについては、中小の部品関連会社向けが中心のた
め貸出残高がさほど大きくなく、要注意以下の分類先も未保全額が収益対比で大きい先はない。製造業の
動向やそれによる地元経済への影響次第では資産の質に下方圧力がかかる可能性があるものの、保守的な

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与信方針や比較的小口分散したローンポートフォリオを踏まえれば、与信費用が短期に急増する可能性は
低いと JCRでは考えている。一方、ここ数年で建設・不動産向けの貸出が急速に増加しており、新規に
不動産開発プロジェクト向けの大口融資も取り込んでいるため、リスクテイクが過度にならないか注視し
ていく。現状良好な不動産市場が反転した場合や金利上昇時に資産の質が受け得る影響に注意が必要であ
る。グループの与信費用は、ここ2年で慶南銀行の不良債権処理が進んだことなどから足元で落ち着いて
いる。
(5) 流動性は良好である。預貸率は 100%以下で推移しており、15年から導入されたバーゼル III基準の流動
性カバレッジ比率も 15 年 6月末で 132.7%を確保している。ただし、外貨流動性については、借入金や
債券といった市場性調達への依存度が依然として高く、改善の余地がある。普通株式等 Tier1比率は慶南
銀行の買収に伴う持株会社への配当支払いにより低下したが、15年 9月末で 9.96%と格付に見合った水
準は確保している。一方、グループ連結の同比率は 7.3%にとどまり、着実な利益蓄積による資本水準の
改善が課題である。B K FNG は普通株式の発行による増資を計画しており、16年 1月 20日の完了を予定
している。暫定発行価格に基づく増資総額は 7,420億ウォンで、このうち 2,700億ウォンが当行の増資に
充てられる。計画通りに実現すれば普通株式等 Tier1比率は当行単体で 0.8pp、グループ連結で 1.1pp程
度上昇するが、最終的な増資総額は発行価格の基準となる16年1月6日から8日の株価次第となる。足
元の株価を前提にすると、資本水準の改善幅はこれより低くなる可能性がある。
(担当)田村 喜彦・佐伯 春奈
■格付対象
発行体:釜山銀行(Busan Bank)
【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A 安定的

対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第6回円貨社債(2015) 200億円 2015年6月16日 2018年6月18日 0.65% A

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015年12月22日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一
主任格付アナリスト:田村 喜彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCRのホームページ(http://www.jcr.co.jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCRのホームページ(http://www.jcr.co.jp)の「格付方針等」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月 7日)、「銀行等」(2014年 5月8日)、「銀行持株会社および子銀
行の格付けについて」(2001年3月15日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 釜山銀行 (Busan Bank)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCRの現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCRが格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCRは、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationaly Recognized Statistical Rating O rganization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の 4クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-
7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は JCRのホームページの“Rating Information”(http://www.jcr.co.jp/english/top_cont/rat_info01.php)
に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先
情報サービス部 T EL:03-3544-7013 FAX:03-3544-7026

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